情熱よりも赤く輝く
目次
ルビーってこんな石!
- 7月の誕生石
- 勝利の石
- 宝石の女王
- 気品と優雅を兼ね備えた魅力のパワー
- 和名「紅玉(こうぎょく)
- 鉱物「コランダム」の一種
ルビーの意味
ルビーは7月の誕生石として知られていますが、その由来はラテン語で赤の意味を持つ「Ruber」からその名がついたとされています。
古代ローマではルビーの赤色から止血効果を連想し粉末薬として飲まれていたと言われており、また軍人マルスが宿るとも信じられ、兵士が戦場にむかう際には「勝利の石」として身に着けていたそうです。
そのように勝利へと導いてくれるルビーは、勝負強さと情熱、さらに集中力を与えてくれるため困難を乗り越える力をもたらしてくれるでしょう。ルビーを右側に着けると良いと伝えられていますが、中世ヨーロッパ時代の肖像画のほとんどが右側にルビーを身に着けているものが描かれています。
そして、赤色は強いエネルギーを表し、情熱はもちろん行動力を高めるとされています。そのことから「宝石の女王」とも呼ばれており、持ち主の官能的部分を表してくれますので、恋人と情熱的に愛し合えるようになるでしょう。燃えあがる情熱や強く深い愛情をもたらしてくれます。
また、王侯貴族だけが身に着けられる高価な宝石だったことから、ルビーがもたらす情熱はがむしゃらに進むようなものではなく、気品と優雅さを兼ね備えたものです。そのような美しさを引き出し魅力的に魅せてくれますので、ピアスなどアクセサリーとして身に着けておくこといいでしょう。
鉱物としてのルビー
和名「紅玉」と呼ばれているルビーは、ダイヤモンド・サファイア・エメラルドとあわせて「四大宝石」と言われています。ダイヤモンドの次に硬い鉱物「コランダム」の一種で、赤色のものを「ルビー」、それ以外のものは「サファイア」と呼ばれ、クロムによって赤く発色し、その色が鮮やかなほど宝石として価値が高くなります。1.0%のクロムで濃い赤色を発色し、0.1%ほどのクロムの場合は色が薄くなり「ピンクサファイア」になります。
昔は現代のような鑑別技術も発達していなかったことからレッドスピネルやガーネットなどと混同されることが多くありました。英国王室の王冠には「黒太子のルビー」と呼ばれる大きなルビーが飾られていますが、実は レッドスピネルだったという、とても有名な話もあります。
お手入れ方法
ルビーは紫外線に弱いですので色が褪せてしまうことがあります。そのため、太陽光での浄化は避け直射日光があたらない場所で保管しましょう。
選ぶ時のポイント
ルビーは、濃い赤色のものほど価値が高くなりますので、できる限り濃いものを選ぶといいでしょう。
濃い赤色で透明感のあるものを、鳩の血のような色という意味の「ビジョンブラッド」と呼び、ルビーのなかで最高級品とされています。そして、さくらんぼのような薄い赤色のもは「チェリーピンク」、黒みを帯びているものは牛の血にたとえられ「ビーフブラッド」と呼ばれています。
また、グレードの高いものを選ぶのもいいのですが、3つの赤色のタイプがありますので、自分がピンときた色のものを選ぶのもポイントです。あなたと引き合った石となりますので、より情熱的なパワーを発揮してくれるでしょう。
ルビーはグレードの幅がとても大きい石となり、パワーストーン寄りの石、宝石寄りの石と値段の幅も大きいですが、安いルビーが悪いルビーというわけではありません。かわいい、綺麗と思うものを選ぶのが一番です。
ルビーと相性の良い石
◎ ルビー × ピンクオパール→ 持ち主の魅力を引き出し、それを周囲にアピールできる組み合わせ
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◎ ルビー × ペリドット→ 女性の魅力を最大限に活かす組み合わせ
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◎ ルビー × ガーネット→ 身体を活性化させる組み合わせ
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ルビーの魅力とは
ルビーの魅力とは深い赤色をしていることで、古来からその深紅の輝きに多くの人々が魅了されています。
また、原産国が限られているため四大宝石のなかで最も年間産出量が最小ですので、ルビー自体がとても希少価値があるものです。
色にも3つのタイプがありますので、服装や好みに合わせたりとそれぞれの色を使い分けれるのも魅力でしょう。
データ
英名 | Ruby |
和名 | 紅玉(こうぎょく) |
産地 | アフガニスタン、ミャンマー、タイ、スリランカ等 |
硬度 | 9 |
比重 | 3.99~4.05 |
結晶系 | 六方晶系 |
成分 | Al203 |
浄化法 | クラスター、セージ、月光浴、流水 |
[…] ルビー […]